肌の回復に不可欠なのは睡眠

美容のために身体の内側からきれいにしようと考えた時、真っ先に意識するのは食べ物のことではないでしょうか。ところが、肌にとっては実は食べ物よりも睡眠のほうが重要なのです。
充分な睡眠をとると、すっきりして疲れが取れたように感じます。これは、睡眠の回復効果にあります。起きている間は、何もしていないように感じていても人は脳を休ませていません。その分、脳で栄養が必要なため血液は脳に優先的に送られ、肌などの細部まで十分に栄養が行き届きません。そのため、体の細胞を新しく作ったり修復したりするのは、主に脳が休んでいる睡眠中になります。
もうひとつ、肌のために睡眠が必要な理由は、成長ホルモンにあります。成長ホルモンの分泌は夜、寝ている間に盛んに行われます。成長ホルモンというと、思春期の発育に必要なイメージが強いですが、細胞分裂を促す働きがあります。身体全体の修復力を高めるのはもちろんですが、肌を活性化させるのに不可欠なホルモンです。
つまり、食べ物に気を使っていても、十分な睡眠をとらなければその栄養が肌に行き届かず修復も行われません。身体の回復には、最低6時間の睡眠時間が必要とされており、その時間が確保できていないと肌トラブルにつながりかねません。

ゴールデンタイムの活用で効果を実感

寝る時間帯によっても美肌への効果は変化します。22時からの4時間がゴールデンタイムと呼ばれることを知っているでしょうか。この時間帯がゴールデンタイムと呼ばれるわけは、成長ホルモンの分泌が活性化するからです。
しかし、現代社会で生活するうえで、22時までに就寝するというのはかなり困難になっていると言えるでしょう。もともとゴールデンタイムが22時からという考えは、大昔に人間が体内時計を基準に生活していた時のものの名残です。無理のない範囲で、日付が変わる前後、遅くとも0時半までを目安に眠れるようにしましょう。
一番大切なことは体内時計をうまく機能させるために、規則正しい生活をすることです。毎日の就寝時間が大きく変動しないように心がけることが成長ホルモンの分泌を促します。毎日一定の時間に寝ることを意識するだけで肌にも変化が表れると思います。

明るさを工夫して睡眠の質を改善

睡眠時間はしっかりとれているのになぜか疲れが取れない…というときには、睡眠の質が落ちているのかもしれません。成長ホルモンは入眠から3時間が分泌が盛んになるとされています。ここで質の良い睡眠がとれていることが美肌には重要です。
熟睡するための準備としては、眠る1時間前には少し照明を落としてしまうことが効果的です。パソコンやスマホなどの強い光は脳を興奮させ、体内時計を狂わせてしまうためもってのほかです。照明を落とすことで、自然な眠りを誘ってくれる睡眠ホルモン「メラトニン」が分泌され、質の良い睡眠が期待できます。
さらに、遮光カーテンを取り入れることもおススメです。現代は夜中でも外の光が入ってくることも多いため、熟睡を邪魔されないようにするための準備にも気を遣うようにするのが大切です。

睡眠の周期を理解して爽やかな目覚めを

短時間しか寝ていないにも関わらず妙にすっきり起きられることもあれば、反対に十分寝たはずなのに寝起きが悪いという経験がある方も多いかと思います。睡眠のリズムを知っていると、気持ち良く起床できるようになります。
一晩の睡眠の中で、人間はノンレム睡眠とレム睡眠という二つの睡眠を繰り返しています。簡単に言うと、深い眠りと浅い眠りです。この睡眠の切り替わりの時間に起きると、すっきり起きられるといわれています。レム睡眠とノンレム睡眠の周期はおおよそ90分と言われているので、6時間、7.5時間、9時間の睡眠時間にするのが効果的です。特に
3の倍数の時間、つまり6時間や9時間のほうが浅い眠りから切り替わるタイミングなのでより起きやすいはずです。個人差もあるので、自分が起きやすい睡眠時間を把握しましょう。
さらに、二度寝を防ぐためにも起床したらすぐに起き上がりましょう。朝日を浴びて体内時計をリセットし、コップ一杯の水を飲むと気持ちよく目が覚めますよ。