ストレスを感じたその時 体内で起こっていることとは

ストレスが溜まっているときに、肌のトラブルが多くなるという方も多いのではないでしょうか。ストレスは肌荒れやニキビの原因の1つではありますが、実際の肌トラブルがストレスのせいで起きたものなのかどうか、という判断は医学の知識をもった専門家にとっても簡単なものではありません。
人は、活動を活発化させる「交感神経」とリラックス効果がある「副交感神経」という自律神経のバランスをうまくとりながら生きています。ストレスを感じた時は、この「交感神経」が刺激された状態になり、脳を活性化するために、血液が頭に集まってきます。このことにより周りから受ける音や光などに敏感に反応するようになり、いわゆる臨戦態勢になります。素早く動くために、血液の循環を良くするため血圧も上がります。その代わりに戦いに不必要な胃腸の働きは少なくなります。
交感神経は人が意欲的に活動するうえで不可欠なものではありますが、この状態が続いてしまうと胃腸がうまく機能してくれないため下痢や便秘を繰り返す原因となります。また、血液の多くが脳に集められるため末端への血流が不足し、肌への栄養が行き届かなくなる恐れもあります。現代のストレスは人間関係によるものなども含め長年にわたって受け続けてしまうことが増えてきています。
ストレスは、交感神経を優位にする以外にも、活性酸素や白血球の増加にも関係があることがわかっています。活性酸素は細胞を酸化させる力が非常に強く、体の老化を速めてしまいます。白血球は細菌を攻撃し体の免疫を保つために必要な成分ですが、増えすぎるとちょっとしたことで、ニキビや肌荒れのような炎症を起こしやすくなります。

手軽にできるウォーキングでストレス解消

ストレス軽減には、副交感神経のはたらきを強めるのが効果的です。幸せホルモンとも呼ばれる「セロトニン」を分泌することで自律神経を安定させ、心身を落ち着かせることができます。ウォーキングなどの軽い運動はセロトニンの分泌を促すため、ストレスの軽減につながります。

アロマでリラックス

嗅覚に働きかけることでセロトニンを増やすこともできます。香りは脳の中でも感情をつかさどる大脳に直接刺激を与えます。リラックス効果のあるアロマやお香は世界各地で古代のころから取り入れられて先人の知恵として伝わっています。ラベンダーやベルガモットなど、鎮静効果が高いといわれている香りは数多くありますが、一番は自分の好みの香りを見つけることです。

ストレス解消のつもりが悪化させる原因に

ストレスを解消しようとしたのに、逆に交感神経を刺激してしまう恐れがあるのがカフェインやたばこです。これらはストレスを悪化させることもあるので注意が必要です。寝つきをよくするためのお酒にも要注意。飲み始めはリラックス効果もあり入眠の助けになりますが、後から覚醒作用がはたらくため、眠りが浅くなり良質な睡眠がとれなくなります。また、お酒がないと眠れない…と習慣的に飲んでいるとアルコール依存症になりかねません。